探究
RESEARCH(探究)とは
岩倉高校のRESEARCH(探究)は、すでに進む「道」が定まっていて目的意識が明確になっている生徒たちが夢中になれる尖ったアクションです。生徒一人ひとりが教室を飛び出し、実社会や多様な場面で学びを深めます。教員の伴走のもと、学外の専門家との出会いや仲間との共創を通じて、5つのコンピテンシーを育成し、自身の道を切り拓いていきます。
平和学習(日本史探究)
~東京大空襲を知る・平和を考える~
2023年度より江東区「東京大空襲・戦災資料センター」と連携し、空襲の実相を学ぶ平和学習~東京大空襲を知る・平和を考える~を行っています。活動を始めたきっかけは、戦後79年が経過する中で、「空襲の実態を知る機会を逃したくない」という思いと、生徒が「自分たちにもできることがあるのではないか」と考えたことでした。高校生が自らの視点で戦争の記憶と向き合いながら、平和の大切さを伝える取り組みとして継続中です。現在も高校1年生2名が主体的に活動を行っています。

国際的な争いや社会問題にも目を向けるようになり、「事実を知ること」から「自分の考えを持つこと」への意識が変わりました。今後は、大勢の前で発表する機会も生かしながら、高校生だからこそ伝えられる視点や思いを、自分の言葉でしっかり伝えていきたいです。
Sports Medical Science RESEARCH /
SCHOOL HEALTH RESEARCH
このプログラムは、スポーツや人の健康を「支える」ことに特化し、自分の興味や関心を基に仲間とともに活動計画を立てながら、保健委員会や青少年赤十字、スポーツコンディショニングなどの実践の場を通じて、アスレティックトレーナーや医療・福祉・教育分野の専門家からの特別講習やディスカッション、高大連携プログラムを経験し、進路を見据えた探究と発信を重ねながら、学校内外での救護活動やボランティア、学会参加などにも挑戦し、自らの理想と現実をつなぐ力を育む、主体的かつ実践的な学びの場です。

活動を通して、アスレティックトレーナーという目標をより具体的に描くことができました。トレーナーは怪我の対応だけでなく、選手の動きを観察し、予防的な準備を重ねていることを学び、実践的な経験ができたことは大きな財産です。将来は、トップアスリートを支えるトレーナーになりたいです。
2024年度卒業生 T.M.さん
DISCOVERY JOURNEY
本校はこれまでの「修学旅行」スタイルから脱却し、『DISCOVERY JOURNEY』として次世代型の教育旅行プログラムを創り上げました。人生をより豊かにするきっかけとなる旅を高校2年生の秋に経験します。このプログラムの核心は、生徒一人ひとりが異なる「問い」を持ち帰ることにあります。未知の体験や人との出逢いの中で心を揺さぶられる出来事に出会い、そこから自ら問いを立てる力を育むことが目的です。コースは海外2コースと国内2コースの4コースを設定し、選択することができます。

視察を通じて、このプログラムが生徒にとってかけがえのない経験となり、主体的な学びへとつながる設計になっていることを確認しました。「DISCOVERY JOURNEY」を経験した生徒が、後に振り返ったときに「あの経験が自分の人生をより豊かにするきっかけだった」と実感できるプログラムとなることを目指します。
ディスカバリージャーニー プロジェクトリーダー 鬼頭修平 教諭

現地を視察し、想像以上の感動と学びに満ちており、自分自身の価値観に問いを投げかける体験がそこにありました。「本当の幸せ」や「人生の豊かさ」について考えるきっかけにもなり、DISCOVERY JOURNEYを通して得た気づきは、今後の人生に深く影響していくと確信しました。
ディスカバリージャーニー プロジェクトメンバー 常慶直子 教諭
活動を通して、「平和は自然に存在しているものではなく、守ろうとする意志と行動があって初めて成り立つものだ」と実感しました。また、起こった出来事をただ知るのではなく、そこから何を感じ、自分はどう考えるのかという姿勢の大切さも学びました。